ADCPRO

ADCPro™ は、高価なロジック・アナライザや複雑な解析ルーチンを必要とせずに A/D コンバータ（ADC）を評価できるモジュール型ソフトウェア・システムです。単独使用では、ADC テストによって取得されたデータ・セットの性能解析に最適です。また、TI の ADC 評価モジュール（EVM）や適切なデータ・キャプチャ・カードとの組み合わせにより、強力な評価パッケージを実現します。

現在のソフトウェアのバージョン： 1.2.2

TI の ADCPro™ ソフトウェアは ADC データの収集と解析を簡素化し、評価を容易にします。これにより、評価システムの容易な設定が可能になります。この評価システムは、実際のシステムと多少異なる場合がありますが、システム要件と対比可能で重要な結果が得られます。

• データ・セットの保存 / 読み出し機能
• モジュール型設計により EVM とテストのサポートの追加が可能
• 時間、ヒストグラム、周波数ドメイン（周波数領域）でのテスト

ADCPro™ はハードウェアを必要とせずにデータセットの解析を可能にし、ツールの評価を容易にします。データは製品に組み込まれている次の 2 つのプラグインから取得できます。

• TripleGen：3 チャネル・ファンクション・ジェネレータ
• FileReader ：ADCPro™ 形式で保存されたデータ・ファイルを読み取る EVM プラグイン

TripleGen をデータ・ソースとして使用することにより、ADCPro™ の機能を実際に使用してプログラムのテスト機能を習得できます。

ADCPro™ データ・ファイル形式はタブ区切りテキストで、ほとんどのスプレッドシート・プログラムと互換性があります。既存の ADC から収集したデータの場合、FileReader による容易なフォーマットによって読み取りが可能になり、ADCPro を使用してデータを解析できます。

ADCPro™ に含まれるテスト・プラグイン：

• Data Monitor ：ロードまたは取得したデータの表示
• MultiScope：時間信号解析向けマルチチャネル・オシロスコープ
• MultiHisto：DC ノイズ解析によるマルチチャネル・ヒストグラム・テスト
• MultiFFT：マルチチャネル FFT プラグイン。データを周波数領域で表示するとともに、信号対雑音比（SNR）、全高調波歪（THD）、信号対雑音 + 歪（SINAD または THD+N）、スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ（SFDR）を計算します。

TI の一部の A/D コンバータについては、ADCPro™ にハードウェアを接続するプラグインを利用できます。ADCPro™ と互換性のある評価パッケージについては、関連製品のセクションをご覧ください。