TIDEP-01020
ゲートウェイ、ドライバー支援システム、自動運転システム向け車載ドメイン コントローラのリファレンス デザイン
TIDEP-01020
概要
現在市販されている自動車のうち、分散アーキテクチャを採用した車種は、個別の ECU (電子制御ユニット) を使用しています。この種の ECU は一般的に、新しく登場する自動車アーキテクチャが必要とする複雑なタスクやデータの移動を取り扱うための処理能力や高速インターフェイスが不足しています。より高度な水準の機能を実現するには、DMIPS (処理能力)、データ帯域幅、電力効率の適切な組み合わせが必要です。TI の Jacinto™ 7 ファミリに属する DRA829V と TDA4VM の各プロセッサは、この種のアーキテクチャが必要とする性能、電力要件、車載インターフェイスを実現しています。
この車載リファレンス デザインは、DRA829VおよびTDAV4M SoCの性能能力を実証しつつ、ドメイン ベースのアーキテクチャを実現します。この 8 層 PCB デザインは、コストの削減と開発期間の短縮向けに最適化してあるので、フル機能のドメイン コントローラ ボードと組み合わせて Jacinto 7 プロセッサを評価する優れた方法を具体化すると同時に、イーサネット、CAN-FD、PCIe のような車載コネクティビティ インターフェイスを実現できます。
注:このDRA829/TDA4VM SoC 8層リファレンス デザインは、機能をフルに活用するよりもコスト、電力、サイズの最適化を重視するお客様向けにカスタマイズされています。このデザインは、DRA829/TDA4VM SoCの機能の一部のみに焦点を当てています。上位セットの機能については、DRA829V Jacinto Automotive Processors, Silicon Revision 1.0データシートを参照してください。
エンジニアの皆様が、DRA829V または TDA4VM プロセッサのより多くの機能を活用することをご希望の場合、TI がその目的で用意した 10 層 PCB のデザインをご覧ください。詳細は、10層リファレンス デザイン スタディの「readme」ノートを参照してください。
特長
- ドメイン コントローラ システム内で DRA829V と TDA4VM の各プロセッサを迅速かつ効率的に評価
- イーサネット、PCIe、CAN-FD、BT、Wi-Fi、GPS、GNSS への接続機能
- (4) 2 MP (メガピクセル) カメラからの入力を使用し、ドライバー監視システムやサラウンド ビュー システムから取得したカメラ データを処理
- 複数の高解像度ディスプレイを駆動
- 性能の向上とシステム コストの削減に貢献する、TI の統合型セーフティー マイコン (MCU) を使用して、機能安全の能力を評価
組み立てられたボードは、テストと性能検証のみの目的で開発されたものであり、販売していません。
設計ファイルと製品
設計ファイル
すぐに使用できるシステム・ファイルをダウンロードすると、設計プロセスを迅速化できます。
設計に使用したコンポーネント、参照指定子、メーカー名や型番などを記入した詳細なリスト
製品
設計や代替製品候補に TI 製品を含めます。
DS90UH941AS-Q1 — ビデオ分割 / HDCP 機能搭載、2K DSI から FPD-Link III へのブリッジ・シリアライザ
データシート: PDF | HTMLDP83TC811S-Q1 — 車載グレード 1、xMII サポート、診断ツールキットが利用可能、低消費電力、100BASE-T1、イーサネット PHY トランシーバ
データシート: PDF | HTMLTAS6421-Q1 — 車載、ロード ダンプ対応機能搭載、75W、2MHz、1 チャネル、4.5 ~ 26.4V、デジタル入力 Class-D オーディオ アンプ
データシート: PDF | HTML技術資料
種類 | タイトル | 英語版のダウンロード | 日付 | |||
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* | 設計ガイド | ゲートウェイ、運転支援システムおよび自動運転システム用車載ドメイン・コントローラ (Rev. A) | PDF | HTML | 2020年 10月 28日 |