マルチプロトコル

マルチプロトコル (マルチスタンダード)、マルチバンドの各ワイヤレス マイコンの幅広い製品ラインアップにより、設計の将来対応能力が向上

マルチプロトコルの同時動作

TI の各種マルチプロトコル ワイヤレス マイコンを活用すると、長距離の Sub-1GHz ネットワークと Bluetooth® Low Energy の組み合わせや、開発中の Bluetooth® Low Energy または他の任意のワイヤレス プロトコルと ZigBee® を組み合わせた設計を実現できます。SimpleLink™ ワイヤレス マイコン プラットフォームのデバイス製品ラインアップから最適な選択肢を 選定できます。このプラットフォームは、マルチプロトコルの同時動作、共存、プロビジョニングに 対応できる多様なオプションを提供しており、1 つまたは複数のチップを使用して複雑な IoT システムを 製作することができます。

メモリとプロトコル別のマルチプロトコル製品ラインアップ

開発に最適な TI のマルチプロトコル ソリューション

同時処理マルチプロトコル (シングルチップ)

TI は、ダイナミック マルチプロトコル マネージャ (DMM) というソフトウェア層を提供しています。DMM を使用する場合、複数のプロトコル スタックの間での切り替えをリアルタイムで実施する方法で、1 個のマイコン上で 1 つの無線を使用して複数のワイヤレス プロトコルを同時に実行することができます。  その結果、開発中システムで発生する可能性のあるすべての状態に対してカスタム プロパティの優先順位を決定し、各プロトコル スタックを効果的に管理して待ち時間を最小限に抑えることができます。TI のソリューションは高度にカスタマイズ可能であり、デベロッパーは開発中システムの状態に応じて優先順位を設定できます。 

マルチプロトコルの交換処理 / プロビジョニングが可能 

マルチプロトコル / マルチ プロビジョニングの交換処理とは、デバイスを既存のワイヤレス ネットワークに参加させるために情報 ((ネットワーク名 (SSID)、パスワード、セキュリティの種類) を交換するプロセスのことです。Bluetooth Low Energy プロビジョニングは Bluetooth Low Energy を利用して情報を交換しますが、異なるワイヤレス規格 (Wi-Fi、Wi-SUN、Thread など) を使用するネットワークにデバイスが参加することも可能です。  この方法で、ユーザーはスマートフォンから新しいデバイスを直接設定することができ、ユーザーに配慮した一貫性のある操作環境が実現します。 

共存 (2 チップ マルチプロトコル)

設計者の皆様は、Bluetooth Low Energy マイコンと CC3x35 ワイヤレス デバイスの組み合わせを利用して、独自アプリケーションに Bluetooth / Wi-Fi コネクティビティを実装することができます。2 個のデバイスは時分割多重を使用し、ワイヤレス干渉を引き起こさずに単一のアンテナを共有することができ、Bluetooth Low Energy (または任意の 2.4GHz プロトコル) と Wi-Fi プロビジョニング機能を有効にするほか、更新データのクラウドへの送信などを実行できるようになります。

技術リソース

アプリケーション概要
アプリケーション概要
Dynamic Multi-protocol Manager (DMM) Tech Note (Rev. A)
DMM (Dynamic Multi-Protocol Manager:ダイナミック マルチプロトコル マネージャ) は、複数のワイヤレス プロトコルをリアルタイムで切り替える方法により、1 つの無線で複数のワイヤレス プロトコルを同時に動作させることができるソフトウェア モジュールです。
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ビデオ
ビデオ
1 台のデバイスで 2 つのワイヤレス プロトコルを実行する方法
TI のダイナミック マルチプロトコル マネージャ (DMM) ソフトウェア モジュールを採用して、単一のデバイスで複数のワイヤレス技術を活用する方法をご確認ください。
ホワイト・ペーパー
ホワイト・ペーパー
Dynamic Multi-Protocol (DMM) Performance
以下の資料で、TI の DMM 実装に固有の主な質問について説明しています。この実装は、さまざまなネットワーク構成を使用して、広範囲のテストと検証を実施済みです。
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