MSPM0 ファミリは、Arm® Cortex®-M0+ 32 ビット・コア・プラットフォームに基づく高集積、超低消費電力 32 ビット MCU を提供する最新の MSP システム・オン・チップ (SoC) デバイスです。これらのコスト最適化された MCU は高性能アナログ・ペリフェラルを統合しており、-40℃～125℃の拡張温度範囲をサポートしており、1.62V～3.6V の電源電圧で動作します。最新の MSPM0 ファミリには、最大 80MHz の周波数で動作する MSPM0G と、最大 32MHz の周波数で動作する MSPM0L という 2 つのデバイス・シリーズがあります。

MSPM0L と MSPM0G の両方のデバイスは、各種システム設計をサポートするために各種アナログ機能を備えています。MSPM0L デバイスは、1 つの 12 ビット 1.45Msps ADC (構成可能な内部基準電圧付き)、1 つのデュアル・モード (高速モード、超低消費電力モード) コンパレータ (基準電圧 DAC 内蔵)、2 つのゼロドリフト・ゼロクロスオーバー・オペアンプ (ゲインをプログラム可能)、1 つの汎用アンプ、1 つのオンチップ温度センサを備えています。MSPM0G デバイスは、2 つの 12 ビット 4Msps ADC、構成可能な内部共有基準電圧、1 つの 12 ビット 1Msps DAC、3 つのデュアル・モード (高速モード、超低消費電力モード) コンパレータ (基準電圧 DAC 内蔵)、2 つのゼロドリフト・ゼロクロスオーバーおよびレール・ツー・レール・オペアンプ (最大 32 倍にゲインをプログラム可能)、1 つの汎用レール・ツー・レール・アンプなどの高性能アナログ・ペリフェラルを備えています。表 2-1 に、アナログ機能の一覧を示します。